自衛隊には国から支給される官品と言われるものが沢山あります。
自腹で戦闘服やブーツを買わなくても最低限仕事ができるようになっているというわけです。
会社だとスーツやネクタイ、バッグや下着類、小物に至るまで自費ですよね?
なんと自衛隊はほとんど支給されます!
しかしながら自費で購入するものもありますのでその辺もふまえてその実態を皆さんに教えていきます(>_<)
初期費用と言いますか自衛隊に入隊して最初にかかる必要経費についてはこちらから
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今回は入隊後、部隊に配属されてからのことを書きたいと思います。
支給品の実態
支給品の種類
支給されるモノ種類は多数あります。
新隊員の時点で制服類夏冬一式(帽章や徽章など細かいものまで書くとキリがないのでのでここでは省略します)戦闘服も一式はまず個人で所有することになります。
次に色々過程はありますが部隊配属されますと戦闘装着セットという弾帯や弾嚢(弾倉入れ)や飯盒など多数細かいモノが入ったセットが個人に配られます。
鉄棒、中帽(ライナーと言ってよく災害派遣などで見るねずみ色のやつです)。
隊員が被っている灰色のヘルメットのようなもんやでー
後は期に1回だったと思うのですが軍手や制服用靴下や半長靴用靴下、制服の時着用する白手袋などは消耗品として配られます。
色んなものを配られるのですが1つでも無くした場合は捜索しなければなりません。
ものによっては自衛隊全体を巻き込んでの大捜索になります!
税金で購入し支給されているものですので当然と言えば当然ですが、自衛官のほとんどはお金がある最初のうちに購入して、無くしても大丈夫なようにしてほしいと思っているのが現状です。
アメリカに訓練で行ったときは駐屯地の中にMCXというデカい売店があって、そこに軍事品が格安で売っていました。
日本はまだまだその域には行けませんね。
こういう売店が必要な経緯は実際の戦闘に行くアメリカでは効率や機能が重視されているからですね。
日本は戦争の経験がないので、装備品ついては無頓着というか気にもしていない部隊が多いのが現状です。
武器や車は支給されるの?
答えは支給されません。
武器や防弾チョッキ、化学防護衣や防護マスクなどは個人で番号を割り当てられて使用する形になります。
車関係の乗り物や、天幕(テント)やみんなが使うもの(調整すればだれが使っても良いもの)などは割り当てといううより中隊で保有しているものを「いついつに訓練で使うから貸して」みたいな感じで、係に前もって調整して使用します。
結局は自衛隊で保有しているものは数に限りがあってとても古いものや何回も使い古すほど使い込むのでいつでも最新ではないのです。
支給されないものは何?
支給されないものは通勤のカバンやその他雑費です。
駐屯地によって決まりが色々あるので一概には言えませんが通勤のバッグは謎に指定がありました。
でも私物で購入しろ的な感じで。
その他雑費は銃剣止めや脱落防止紐や延長弾帯、数えるとキリがないくらい自腹で購入しました。
理由は1つです。
戦闘装着セットと、共有で使用する物品だけでは足りないのです。
自衛隊はモノが常に不足しています。
私が在籍していた13年間だけでも1度たりとも十分に足りてるといった事がありませんでした。残念ながら…
車が足りないから他の部隊に借りたり、テントやストーブも同じで最悪は銃や防弾チョッキの割り当てが無いときすらありました。
上の事と繋がりますがこういう理由から格安の売店が必要だと思うのですが、そういった声をあげても変わる気配すらなし(;´・ω・)
無くなると面倒だしそもそも使い勝手が悪いから使わないようにする、だから自分で買えるものは買う、でも官品を使え労災がどうだとかの話ばかり押し付けてくるの悪循環です。
演習やお金のかかる訓練を1年我慢して自衛官に十分な武器や弾薬、補給品などを配布できないものでしょうかね?
会計的に違う管理であるならそれを何故上のものはもっと上の国家レベルで意見具申していかないのでしょうか?
という自衛官の末端を代弁しておこうと思います。笑
真剣んな話、こういった現状は本当にまずいのではないかというの私の本音であり事実なのでみなさんにも自衛官のこういった事情をよく理解してもらえると幸いです。
まとめ
自衛隊は沢山モノが配られますが無くしてはいけませんし、使い勝手が悪いといううこと、個人で購入することが実は多いということがあります。
うまいことやるには辞めていく隊員のお下がりをもらうなどして何とかお金をかけずにいる人もいます。
最後に一番困っていると思う雨衣(カッパ)だけでも改善、年一更新してあげてもらいたいものです。
隊員たちは何年も同じ雨衣を着るため絶対と言っていいほど中の戦闘服は濡れています。
私もその1人でした。
まずはこういう小さいものから改善をしてもらいたいものですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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