【自衛隊の薬きょうの話(物品愛護)】自衛隊はモノ無くすと地獄!

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今回は自衛隊の「薬きょう」のお話を書いていくでー

いきなり薬きょうの話ってなんやと思ったかもしらんけど、話は「物品愛護」という自衛隊の根幹となる観点に繋がっていくから最後まで読んでみてな

 

「薬きょう」いうのは銃を撃った時に出る弾の先の部分ではなくて「火薬の詰まった胴体部分」のことやで




自衛隊の薬きょうの話

自衛隊の弾薬管理のお話。薬莢紛失編 - Togetter

自衛隊に入隊したして衝撃的やったことが、銃を撃った撃ち殻(薬きょう)をほぼ全回収していることにめっちゃ驚いた(>_<)

 

映画やドラマでこのようなものを回収している所を見たことがなかったし、海外映画なんてましてや撃ちまくりの薬きょう捨てまくりみたいなイメージやったから正直入隊当時は面倒で意味が分からんかった…

 

射撃をした後に駐屯地内で何パーセント回収、演習場でも何パーセント回収と数字で決まってんねん

 

これについては色々な理由があるんやけど、まずもって日本は銃社会では無いので実弾を持っていては銃刀法違反になるし、何発渡して何発撃って何発残っているかを管理するためでもあんねん

 

こういった銃弾1つに対しても細かい規則や管理体制の中射撃というのは行われるわけで、事故や紛失が減らされているという話や

 

とても良いことやと思うけど軍隊的イメージとはかけ離れて少し戸惑いもしたのを今でも覚えてるわ

 

ではなんで「物品愛護」につながるんやろか?

 

実は銃弾1発無くすとめちゃ大変やねん!

 

大捜索時代の始まりやで

陸上自衛隊 福島駐屯地創立61周年記念行事見学記録 ③

新隊員の時には大体1発くらいは落として無くす人もおるんやけど、その隊員をさらし者にして全員で地面にはいつくばって捜索してモノの大切さ、管理するということの大切さを叩き込まれんねん

 

さらし者といううと少し語弊があるかもしれへんけど、明日は我が身ということも教え込まれ誰も無くした本人を責めることはないから大丈夫やで

 

実際にぼくも2,3度無くしかけたことがあったけど自力で見つけてホッとしたことを覚えてるわ

 

後から班長達の話を聞くと薬きょうだけではなく、別に他のモノでも同じで誰が何をなくしても同じことをするという話やったし、ぼくが班長として新隊員を教育した時も同じように身をもってモノの大切さを教えてたで

 

戦場において1つのモノをなくすということは命取りになるから大切なことやねん

 

「ブラックホークダウン」という映画にレンジャー部隊が戦地に投入されるときも、短時間の任務だからと水をもっていかなかった隊員がいてそれが命取りになりかけてたで

 

精鋭部隊でもこのような慢心や危険見積もりの甘さから命の危機にさらされるはめになるんや

 

しかしながらデメリットもあんねん(;´Д`)

 

「薬きょう」を無くさないための「薬きょう受け」を取り付けることによる射撃技術の向上の妨げにもなるし、時間的な制約がかかってくるねん(点検や捜索、準備などなど)

ECHIGOYA南福岡BLOG:このお役所感が自衛隊っぽい?

鼠色のカバーでチャックがついているのが「薬きょう受け」という薬きょうを受け取る袋やで

 

安全第一は自衛隊も同じやけど、やりすぎもいかがなものかと思いながら訓練をしていたこともあったな

 

もう1つ驚いたのはアメリカで訓練を受けた時に、薬きょう自体は回収したんやけどアメリカは訓練の最後に固まって落ちているものだけ(実弾含む)回収して、細かく何パーセント回収なんてことはやってへんかってん(>_<)

 

撃ちまくったから、その後ちょっと掃除しとこかーくらいの感覚(゜o゜)

 

その代わり射場規律をしっかりしていて、結構これをやってはいけませんよってことが最初の説明で言われたで

 

では「物品愛護」とは何なんやろうか?

物品愛護ってなに?

「薬きょう」のお話から「物品愛護」は非常に密接で、ものを無くさない壊さないは自衛官の基本的なことになってんねんで

 

防衛費は限りがあって、ぼくの感覚やけども要望したものが手元に来るのに4年はかかるという感覚があるし、武器や兵器は10年は遅れているとも言われてんねん

 

だからこそ根付いた考え方であり、今でも実践されているんやなーって感じ

 

車両、武器、弾薬はまだええねんけど、被服類は最悪やで

 

自衛隊で支給される被服類は中々交換してもらえへんねん

明野駐屯地祭2018 1 - ミリミリなアムちゃん +時々マカロン小隊

真ん中の人は雨を弾いてるけど、左の人は多分というか絶対に中の戦闘服まで雨で染みている状態やで

 

雨衣(カッパ)は特にすぐ防水が取れるのに交換してもらえないし、戦闘服は破れても縫い合わせて使っている隊員も沢山おる

 

自衛隊員は安い給料でぼろい服や装備で我慢強く頑張ってるんや!

 

自衛隊が今ほど認知されていない昔から物を大事にしろと言われてきたわけやねん

 

大事にしてないわけでは無いんやけどそれ以上に「躾」として教育される理由がこういった背景から読み取れるで

 

防衛費の使い道は詳しく分からへんけど、もっと働く人のためもに使ってほしいもんやし、お金の使い方の分かった人間が官僚にいてほしいと節に願う事しかできへんくて辛いわ

まとめ

ほふく前進のイラスト(自衛隊) | かわいいフリー素材集 いらすとや

以上が「薬きょう」「物品愛護」のお話やで

 

自衛隊にとってモノ1つ無くすことで大惨事になりかねないこと、そうなっていった背景など少しは分かってもらえたかな?

 

今後自衛隊の隊員や車両を見かけたらそういった観点や視野で見ていただけると隊員たちがけなげで愛おしく思えてくるんちゃうかな(;^ω^)

 

防衛費増やせとは言わへんけど減らせとも言えなくなるのではないかなと思うで

 

最後までみてくれてありがとー

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