レンジャー訓練や水陸機動団などの経験をした、元陸上自衛官である僕がお悩み解決します!
自衛隊は、誇りとやりがいのある職場ですが、誰にとっても適した環境とは限りません
「体力があるから大丈夫」「安定してるから入りたい」だけでは、現場で苦労することも…
まずは自分の性格や価値観が、自衛隊という組織と合っているかを見極めることが大切や!
という事でポイント5つご用意しました
・集団行動が極端に苦手な人
・体力に不安があり、鍛える気もない人
・ストレス耐性が低く、感情が表に出やすい人
・「安定」だけを目的にしている人
この記事では、元自衛官の実体験をもとに、「自衛隊に向いていない人の特徴」5つを厳選して紹介します
記事を読むことで、
・入隊してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔するリスクを避けられる
・逆に、自分に向いているかどうかのヒントも見えてくる
といったメリットがあります
これから自衛隊を目指す方はもちろん、「なんとなく興味がある」という段階の方にも、ぜひ参考にしていただきたい内容になってます
「自衛隊に興味がある」という気持ちは素晴らしいスタートですが、向き・不向きをしっかり理解しておくことが、長く続けられる秘訣!
5つの特徴を見て、自分がどこに当てはまるかをチェックして、後悔しない進路選びへ参考にしてほしいです
上下関係がどうしても苦手な人
自衛隊は上下関係が非常に厳しい組織ということはなんとなく承知の人は多いと思う
上下関係が苦手な人には強いストレスになります
自衛隊は「階級社会」
たとえ年下の上官でも、命令には絶対服従です(時と場合によりますが)
現場では、「納得できないけど従わないといけない」状況も少なくないのは事実です
また、礼儀や敬語、挨拶などの礼節も非常に重視されるため、自由な関係性を好む人には息苦しく感じる場面も多くなることは間違いないです!
自分も大卒で入隊しましたが年下の先輩はゴロゴロいて、敬語で先輩として扱うのには少し違和感がありましたがそれが自衛隊です!
上下関係がストレスになる人、自分の意見を強く通したい人には厳しい環境なので苦手な人は結構辛い職場になります
集団行動が極端に苦手な人
自衛隊では「個人の自由」よりも「集団での規律」が最優先になります
教育隊では、「起床・食事・移動・訓練・風呂」すべてを班単位で行動したりするのは当たり前で、トイレに行くのも、基本的には報告して許可を得てからトイレ休憩をもらったりすることもあります
実際に、教育隊が終わればそんなに堅苦しくはないですが、トイレに行くにも分隊長やその場の長になる人には基本的に伝えますし、長になるものも現場を離れる場合は、直下の部下に部隊の指揮を任せていく必要があります!
他人と常に一緒に行動することに強いストレスを感じる人は、精神的にかなり消耗するかもしれません
また、最近では改善がされていますが、寮(営内)においては出来る限り1人の部屋になるようにパーテーションが組まれたりと工夫はされてきているようです
しかしながら演習においてはそうはいきません!
汚い隊舎や廠舎では汚いうえに共同生活で、天幕野営でも最低4人くらいでは同じ天幕で過ごすことになります
「ひとりの時間がないと無理」「人に合わせるのが苦手」という人は、要注意です
体力に不安があり、鍛える気もない人
体力がなくても入隊は可能ですが、鍛える意志がないと継続ははっきり言って無理です!
訓練は走る・担ぐ・這うなど、肉体的負荷が大きく、日々の体力維持も必須ですが、教育隊では、体力がなければ班に迷惑をかけ、精神的なプレッシャーも大きくなることは間違いないです
努力する人はしっかり評価(初めから出来る人はいない)されますが、「しんどいからやりたくない」という人は厳しい目で見られることも…
班長達はそういった隊員はみればわかりますし、確実に見透かされています
元々スポーツをしていて能力が高い人も中にはいますが、まじめに体力をつけていないと痛い目を見ます
自衛隊に必要な筋力や体力がないとダメだからです
ちなみに僕はバスケットボール経験者(中~大学まで)でしたが、全く使う筋肉や必要な筋肉が違うので走る以外は結構できない方でした(^▽^;)
でも、めっちゃ努力して中隊に配属されるまでには、そこそこ良い感じに仕上がっていました!
入隊してまずは6か月あるので、3か月サイクルと考えると2回は飛躍的に変わるチャンスがあるので、継続して鍛えましょう!
最初は体力がなくても大丈夫ですが、「鍛える気がない人」は厳しいようですが向いていません
ストレス耐性が低く、感情が表に出やすい人
厳しい環境で感情をコントロールできない人は、孤立するリスクがあります!
自衛隊では、激しい訓練・訓練の失敗・理不尽な指示・人間関係の摩擦などが日常的に起こりえます
その中で冷静に対処し、自分をコントロールできる人が信頼さるといえます
逆に、不満を顔や態度に出したり、すぐにキレたりする人は評価を落とし、周囲から敬遠されがちです
実際に自分の上司や先輩、後輩にも残念ながら少なからずそういった人間はいました…
自衛隊の任務は過酷で、時には命の危険がある任務もあるため、ある程度のパワーコントロールが必要ではあると思いますが、今の時代は力で、圧力でねじ伏せる時代ではなくなっています
僕は指導する方も大変なことが分かるから言いたいのですが、現代は正直どちらもいい関係を築ける状態じゃないと思っています
上司たちは自分たちがやられてきたように教えたがりますし、新隊員たちは身近な人にも怒鳴られてきたことがないような新人類です
どちらも歩み寄らない限り衝突は避けられないという事です!
ただここで一つ言っておきたいのは、自衛隊という仕事をなめてかかると、いざという時に困るのは自分です
きつく言ってくれる上司がいることは大切です(信頼できるひとで、自衛隊のことを考えての発言だとわかる人のみ限定)
急にキレるだけの人には注意が必要で、逆もしかり
ストレス耐性が低く、感情が表に出やすい人は言っても無駄と見捨てられます
自分の感情をコントロールする力は、普通の仕事とは勝手が違うので訓練以上に求められるスキルです
「安定」だけを目的にしている人
目的意識がないまま入隊すると、絶対にギャップに耐えられなくなります
「公務員=楽そう」というイメージだけで入ると、現実との落差にショックを受けます
ぼくもその一人!
自衛隊は、災害派遣・訓練・長期演習・早朝勤務・休日勤務など、ハードな面も多い職場で基本のスタンスは24時間勤務になります
という事は365日勤務という事です
食事の時も寝ているときもすべては仕事なのです
「なぜ自衛官になりたいのか?」という軸がないと、心が折れやすくなりますがなぜ僕が13年も自衛隊に入れたかを記載します
まず、入隊の経緯を言いますと、まさに「公務員やから」と思って、大学の友人に誘われて入隊しました
ラッキーだったのは当時アホすぎて、自衛隊はレンジャーみたいなことばっかりすると思って入隊したことです
そしたら意外と楽でこれはイケると思ったのと同時に、レンジャー訓練ってどんなところやと自分で試したくなったことがキッカケで、なんやかんやで13年ずっと何かやりたいことを見つけれたので続いたという話です!
「安定」や「就職先がないから」だけの理由では、モチベーションが続きませんが、入隊してからでも遅くはないという事例です
まとめ
今回は「自衛隊に向いていない人の特徴5選」を解説しました!
上記の内容を知っておくことで理解でき、準備も万端になります
入隊すると決めたら下記のリンクをチェックして、入隊後困らないように心と身体の準備を整えよう!
自衛隊は誰にとっても「合う職場」ではありませんが、自分に合っているかどうかを見極めた上で入隊すれば、非常にやりがいのある仕事です
自分の性格や価値観と向き合い、「なぜ自衛隊に入りたいのか」をしっかり考えておくことが、後悔しない第一歩です
入隊後も様々悩むことがあるかと思いますが、その時はdklogを思いだしてください!
他の記事で良くも悪くも、本音でほんとうの内容を書いてますので何か悩みごとの解決になるかもしれません
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