自衛隊では転勤のことを転属といいます。
なので以下からの記述は転勤のことを転属とさせてもらいます。
転属という意味は部隊に所属していることで、転勤を命ぜられるとその所属が変わるので転勤ではなく転属と自衛隊では言うのです(;´Д`)
なので自衛隊では転勤という言葉を使わずに転属という呼び方になっているんですよー。
なんで転属するの?
希望制
まず年2回が基本。
3月と7月の2回です。
もしかしたら7月に転属なんてことは会社員には無いかもしれませんが自衛隊はこの時期に転属があります。
じゃあ希望制ってどういう事?ってなりますよね。
簡単に説明すると陸曹になると第1から第3希望を書類に書いて提出します。
陸士は移動がありません(例外を除く)
その希望が通れば好きな任務地に転属できるという話ですが…大体は通りません!
理由は需要と供給、予算などが絡むからです。
人を集めている部隊へ希望は通りやすいですが、大体の自衛官は楽できそうな部隊を希望しがちですので通りません。
私からしたら当たり前やろー!!ってかんじですけどね(。-`ω-)
ちなみに私は希望が通って水陸機動団(当時西部方面普通科連隊)に行くことができました。
ということは、はっきり言って人気なし部隊でした。チーン⤵
当時の西部方面普通科連隊はレンジャーの保有率8割の精鋭部隊、誰も行きたがりませんでした。
こういった部隊にはものすごく行きやすいです!
逆に行きにくいのは業務隊と呼ばれるところか、同じ方面管内は厳しいです。
方面外にでるのが鉄則です。
方面というのは日本を大きく4つに分けた枠組みで北部、東部、中部、西部の4つからなります。
半強制
半強制なんて言葉を聞くといい響きではないですよね^^;
しかし!隊員の中には1度も転属せずに定年を迎える人もいるのが事実で、うまく言い訳をしてのがれています。
そういった隊員には命令とういう強い武器をもって半強制的に転属させますしさせられます。
それやったら強制やんと思いましたか?笑
半とつけたのには理由があります!
その理由は、移動先を家庭の事情などを考慮して、駐屯地内の移動や単身で方面外に出て行くとか、方面からは出ないようにする移動など、隊員側の意見も少しは聞いてくれることです。
時には部隊の中で部内移動といって部署が変わるだけの人もいます。
じゃあ何故移動が必要なのか?
単純に部隊の活性化です。
人が入れ替わらなければマンネリやなれ合いの関係が続いてよくありません。
半強制でもあっても転属させることで少しでも活性化を図る目的があるのです。
転属するメリット・デメリット
メリット
メリットは色んな土地や場所に行けて、その部隊によって色んな考え方が浸透していたり、全国各地に知り合い、友人もできます。
マンネリやなれ合い、不満や文句ばかり言っている環境から逃れられます。
環境を変えることはストレスにもなってデメリットにもなるかもしれませんが、環境を変えないと生まれないものも多いのは事実です。
楽なことに浸かるのはとても人生損をしています。
転属をしてみると意外と楽しく、自分次第でうまいことやっていけるものです。
デメリット
メリットで書いたのですが環境が変わるストレスや金銭的なことなどがあります。
金銭的なことは引っ越しでお金がかかりますが自衛隊から少し出ますが移動距離が長いと結局自腹を切ります。
全額負担はありません。
長距離移動手当が距離によってつきますが、2年でその手当はつかなくなります。
環境が変わるストレスは人によっては大変かもしれませんが、大きい目で見ると慣れておいたほうが人生は得です。
狭い世界にいては視野も広がりませんし、私のように辞めて違うことや目標、夢を持つことも厳しくなると思います。
せっかく育てた隊員を離したくないのが自衛隊の本音ですし、周りにはよかれて思ってのドリームキラーだらけです。
気おつけてね。
幸い私の周りにはそんなにいませんでした。というか心のどこかで思っていても言わなかっただけかもしれませんが、邪魔されなかっただけでオッケーです!( ´∀` )
後は、文句や不満を言っている環境はどこに行ってもあるもので、逃げれたと思ってもまたその土地や人を知っていくと自分はそうでなくても周りから出てくるものです。
こういったことは自衛隊の中にいる限り連鎖しているので、メリットでもありデメリットでもありますね。
一番は何かに属さないこととですが、それは今は無理でも必ずできると信じて属すこの負の連鎖から抜け出しましょう!
まとめ
転属はとてもいいことだらけですが土地や仲間や環境が合わない場合もあります。
そういった時は素直に元の部隊に戻してくれと上司に相談しましょう。
転属が原因で鬱になってしまっては元も子もありません。
自分に合った方法で全国を旅するような感覚で行くと面白いかと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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