レンジャー訓練や水陸機動団などの経験をした、元陸上自衛官である僕がお悩み解決します!
・過酷な任務内容
以上のお悩みをこのブロブでは解決していきます
なぜなら、ぼく自身もレンジャー訓練を卒業した経験から、次の世代へ伝えれることがあると思ったのと、あらかじめ知っておくことで気持ちの余裕ができるからです
記事の前半では「最終想定の日程について」後半では「過酷な任務の内容について」を紹介します
記事を読み終えるころには、陸上自衛隊最強の訓練レンジャー訓練の最終想定について理解できた状態で臨むことができます!
日程について
日程については基本的に3夜4日(3泊4日)の日程で行われます
自衛隊は24時間勤務をベースに仕事も任務も行うため(睡眠も仕事に含む)3泊とは言わずに、3夜という言い方をします
基本は睡眠も仕事といいつつも普通の生活を普段は送りますが、レンジャーは違います!
本当に寝れない(寝さしてくれない)夜が続くのです…(^▽^;)
レンジャーの作戦や任務は危険かつ隠密に行われることが前提にあり、基本的に夜間行動になります
昼間の明るいうちに安全(敵の脅威の少ない経路)な経路をひたすら進み、任務を行う場所まで潜入し敵を待ち伏せたり、奇襲したりします
期間的には3夜4日の計100キロほどの道のりを約50キロほどもある荷物を背負い、飲まず食わず寝ずで任務にあたるという訳です
レンジャー訓練が陸上自衛隊最強といわれる所以なんです
過酷な任務内容
最終想定は非常に長くなるので、任務内容についてはそれぞれの駐屯地で行われるレンジャー訓練の所で確認が必要です
レンジャー部隊の任務は襲撃・伏撃・道路爆破・トンネル爆破・救出作戦など様々あります
そのため最終想定では2~3個任務が与えられるはずです‼
経験上ですが、最終想定を含む全想定訓練9つのうち7・8・最終想定は任務をすべてできないことがほとんどです
なぜなら、日程が長くなることによって、部隊の潜入だけでかなりの時間を浪費してしまうのです
何故浪費するのかというと、少数の部隊で動くレンジャーは任務を行うためにすべての隊員がいないと始まらない、仲間を見捨てないといったことから疲労や限界を迎えた隊員も見捨てることはできないからです
要するに、潜入段階で心が折れてしまうものが現れると、部隊が停止し先に進めなくなるためなんです
潜入⇒作戦⇒潜入⇒作戦⇒離脱みたいな流れで、3夜4日間の間はひたすらに動き続ける必要があるのですがあくまで計画になります
また、一度想定訓練んが始まると、歩く以外は片膝をついて待機し、任務以外は荷物を下ろすことも許されません
レンジャーがいる場所は敵に占領された場所がほとんどの為です
夜間はライトも使えず、月明かりと、歩測が頼りで、大きい音も出せない神経をすり減らすものとなっているので精神を蝕まれること間違いなしです
喉が渇いて自分の尿を飲むもの、その辺に落ちているものを食べたり飲んだりと幾度となくそんな光景を見てきました
実際にぼくも夜間に歩いていると思っていたら、停止したまま部隊から離れてしまったり、もう辞めたくて夜なら見つからないと思い隠れて逃げようとしたこともありました(他にも色々ありましたが秘密!)
まとめ
今回はレンジャー訓練のヤバい最終想定について解説しました!
上記の流れを知っておくことで理解でき、準備も万端になります!
下記のリンクにレンジャー訓練をまとめたブログがあるのでチェックして、レンジャー訓練についてもっと詳しく知ることができます!
陸上自衛隊で最も過酷といわれる訓練は字面だけでは説明が難しいものです
実際に体験してみないと想像をはるかに超えてくるし、3日間飲まず食わずで起きているだけでも辛いのに、潜入や任務までする自衛官は尊敬に値します
語弊があってはいけないので補足します
飲まず食わずというのは規定があり正確にはほぼ飲まず食わずが正解で、規定内で少しは飲み食いする時間はありますが、本当に4日分の食事の量と水ではないという事で飲まず食わずと記載しています!
睡眠に関してはほぼ事実で、すきを見て寝ないと寝れません‼
また、ぼくのブログ内では自衛官時代の経験則での話になり、現在ではレンジャー訓練の事故が多いことから見直しがされているようです(令和25年度の全国のレンジャー訓練は実施なし)
次にレンジャー訓練が再開される頃には、最も過酷な訓練ではなくなっているかもしれませんね…
僕なんかが言えた義理ではないですが炎上覚悟で言います
助教や教官の質の低下、学生の質の低下が原因ではないかと思います
8:2の割合で助教や教官の質の低下ではないかと経験則所推測できます
なぜなら安全管理は指導部の責任が大きいからで、昔はとか、俺の時は、自分はという感覚で教えてしまうと人間の能力は人それぞれであることを忘れてしまいます
後は素養試験の際にきちんとできない学生は落とすべきですね
闇の部分を話すと、半強制でレンジャー隊員を増やすために素養を受けさせられるものも少なからずいます
身体のほうは問題なくても、心はそっぽ向いている場合はケガや自己に繋がる原因です
それが2割学生の質の低下を招いているのではと思いますが、元をただせば自衛隊の組織的な問題のように思うのでこれらを招いている原因は陸自の問題が大きいですね
よりよくなってレンジャー訓練が早く再開することを祈っています!
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