レンジャー訓練や水陸機動団などの経験をした、元陸上自衛官である僕がお悩み解決します!
・基本訓練の概要
以上のお悩みをこのブロブでは解決していきます
なぜなら、ぼく自身もレンジャー訓練の卒業生でもあり、助教(教える側)にも計6回ほど参加していたので、レンジャー訓練について詳しいのと、レンジャー訓練の教育内容を教育を受ける前から知りたかったと思うためです
記事では「レンジャー訓練の概要」や「基本訓練の内容」を保全上話せる範囲で紹介します
記事を読み終えるころには、自衛隊のレンジャー訓練がどのようなもので、その過酷さが理解できるようになります
結論レンジャー隊員とは一般隊員よりも優れた技術・技能・精神を付与された1握りの自衛官の称号という事を頭において見ていただければ幸いです!
レンジャー訓練とは?
訓練の概要
レンジャー訓練期間は約3か月
「レンジャー」とはそもそも付加特技といって普通の自衛官がレンジャー隊員としての資格を取得するというような感じで考えてもらえればいいです
その他にも付加特技は自衛隊に様々ありますが、その中でも最も過酷な訓練と言われているのが「レンジャー」になります
知っておいてほしいこととして、レンジャー訓練は「基本訓練」と「想定訓練」の2つに分かれてるということを頭にいれておいてください
「基本訓練」約1ヵ月半、「想定訓練」も約1か月半が大体の訓練の日程になります!
そして約3か月、全ての訓練を修了して初めて「レンジャー隊員」の称号を手に入れることができます
基本訓練
基本訓練はどのようなことを行っているのかというと、ずばり体力・気力の養成です
簡単に言うと…体力アップとメンタルアップ以上!!
最近では技術面も重要視されてきて、技術面での訓練が充実するように訓練が組まれています
「基本訓練」を終えるまでにどの期のレンジャー学生も訓練参加者の半分から3分の1は、訓練に耐えられず自分の部隊に原隊復帰します(ノД`)
ぼくの期は約2分の1は卒業しました!
1日の流れは下記
0630 朝食
0640 レンジャー隊舎に戻って訓練準備・掃除
0730 間稽古
0815 国旗掲揚・訓練開始
1130 昼食
1200 訓練準備
1700 訓練終了
1710 食事
1720 風呂
1730 訓練準備や自習・掃除
2230 点呼
2300 消灯
大体このスケジュールで1日動くことになりますが…
少し変わった用語が出てきたと思うのでまず説明します
まず「レンジャー点検」は、点呼後すぐに戦闘服に着替えて身だしなみを徹底的にみられる点検のこと(朝礼前にやることもある)
「レンジャー隊舎」はレンジャーの学生たちが同じ場所で約3か月間一緒に過ごすからその場所を示します
レンジャーに限らず自衛隊では駐屯地や基地にある建物を基本「隊舎」といいます
「訓練準備」が50分もあってたくさんあるように思いますが、これでも時間が全然足りないのがレンジャー訓練です
レンジャー訓練は様々な内容の訓練を短期間に行うので、準備も周到に行わなければ必ず指導されて酷いことになります(指導というのは連帯責任で腕立てや腹筋など体力的な罰のようなもの)
「基本訓練」の内容は大まかにいうと「障害走」「体力調整」「生存自活」「ロープ訓練」「爆破訓練「水路訓練」などがあります
「障害走」
世間で認知されているので言えばスパルタンレースのようなもので、プラスで1リットルの水が入った水筒(ただの重りで飲ましてくれません)と「小銃」を持って障害をいくつも越えて走り、既定タイムが切れるように走ります(>_<)
「体力調整」
筋トレとハイポート(小銃を持って走ること)で最後の合格基準に到達しなければ想定訓練に移行できません
筋トレの種目は決まってて、部隊によっては違う所もあったりするので、ここでは詳しい内容は省略
ザックリ僕が所属していた部隊では何をやるかだけは書いておきます
「腕立て伏せ」「腹筋」「胴まわし」「懸垂」「かがみ跳躍」「綱の昇降」みたいな感じですが、どの部隊も現在はレンジャー訓練の教本にのっとって行うことが推測されます!
「生存自活」
自分でニワトリやカエル、蛇などをさばいたり調理して食べる訓練がメインになっています
何もないところから水の取り方なども学んだりもしますし、要するに山地で自力で生きていくための訓練になります
「ロープ訓練」
ロープの結びを何十種類も覚えて、暗い所でも結べるように訓練したり、ロープを渡る訓練や、ロープで降りる訓練もします
ロープ訓練はレンジャーの中でも結構な割合を占めるし、重要な訓練になりますが結構強度の高い訓練になります
「爆破訓練」
道路やトンネルなどを破壊するための爆薬の計算(薬量計算)や、その扱い方について学ぶ訓練になります
爆破と聞くと好きな人は好きと思いますが、実際の爆破を見たり音を聞くと大迫力でした(。-`ω-)
「水路訓練」
ゴムボートに乗って、水路から潜入する方法を学びますが、水路訓練はおまけみたいなものかな?
結構楽しい部類に入ると思います!
ぼくの経験上、水陸機動団の方が水路訓練のほうがよっぽどキツくてしんどいです…
レンジャー訓練は「何かしらのミス」や「訓練でできていない」ことを指摘事項という形で「指摘1」とか「指摘2」という風にレンジャー助教に言われます
自分の弱い部分を「指摘1」につき筋トレ10回で清算しなければいけなかったり、もちろん連帯責任もたくさんあるから1日中筋トレって感じです(>_<)
「指摘」を清算しているうちに時間が無くなってきて、訓練中はあまり指摘事項をしていると進度が悪くなるので勤務時間外の時に返済しなければなくて勤務時間外も筋トレ祭り…
簡単に説明すると、1日のスケジュールはあって無いようなものということです!!自由はもはや無い!!
レンジャー教官やレンジャー助教もわざと時間を無くすように仕向けて、レンジャー学生をギリギリのところまで追い込むのが仕事になます
ギリギリのところで追い込み、メンタルを強くしていくのが「基本訓練」になります☆
上記の基本訓練全てをクリアした精鋭たちが想定訓練に行ける権利が与えられます
とはいっても、権利がもらえてもその先はまた地獄の訓練が待ち受けてるため、一段落って話でもありません(;^ω^)
まとめ
今回はレンジャー訓練の「基本訓練」を解説しました!
上記の流れや訓練内容を知っておくことで、準備も万端で気持ちの準備もだいぶ変わります!
下記リンクより「想定訓練」の恐ろしさを体験してみてください!
ウィキペディアも結構分かりやすく載っています!下記をクリック
本当はもっと詳細を書きたいですが、元自衛隊員として秘密保全しなければいけない観点から、ザックリわかってもらえたら幸いです!
また、動画や自衛隊独自が公表しているものは、コンプライアンスやハラスメント的に大丈夫なギリギリを責めてるので、実際の訓練は3倍は厳しいと思ってもらえれば参考になると思います!
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