国会でこの発言が出た瞬間、ぼくは耳を疑った
ある議員が国会の質疑でこう発言した
「自衛隊は経済的に厳しい子がなる職業だ」
正直に言うが半分は、あたっていると思う…
経済的な事情を抱えて入隊する隊員が一定数いるのは事実でそれを否定するつもりはないです
だけど、それを国会の場で、議員が口にしていい言葉かどうかは、全く別の話!!
今回は、この発言の何が問題なのかを、元自衛官の立場から整理し感情論ではなく、国防と人材確保という現実の問題として話して皆さんの誤解を解くために書きたいと思います
発言の何が問題なのか「職業差別」と「国防軽視」の二重の問題

この発言は「職業差別」であると同時に、深刻な人材不足に直面する自衛隊の現実を無視した「国防軽視」の発言とぼくは捉えています
まず事実を整理すると
自衛隊の志願者数は年々減少していおり、少子化の影響だけではないということ(今年度募集人数が改善がされたよう)
「自衛隊は大変そう」「給料が低そう」「イメージが怖い」こういった印象が、入隊を検討する若者の判断に影響を与えていのも事実です
そんな状況の中で、国会議員が公の場で「経済的に厳しい子がなる職業」と発言した(。-`ω-)
この発言が報道され、SNSで拡散されたとき、何が起きるか
- 自衛隊への入隊を検討していた若者が「やっぱりやめよう」と思う
- 現役隊員が「この国に大切にされていない」と感じる
- 家族から「そんな職業につくな」と言われるケースが増える
僕は「半分あたっている」と書きました
経済的な事情を抱えて入隊する隊員がいるのは事実です
安定した収入、寮費無料、任期満了金——これらを目的に入隊する人間がいることを、ぼくは否定しませんし、国は現在上記を改善し今年は入隊者数が増加の見込みだった…
だが、それが「経済的に厳しい子がなる職業」という表現で語られるべきことか?
医師になるのも、教師になるのも、公務員になるのも
それぞれに経済的な動機が混ざっているはずです
なぜ自衛官だけが「貧困層の職業」と括られるのか
さらに重要な視点があります
自衛官は、有事の際に命をかける職業です
「経済的に厳しいからなった」という言葉は、その覚悟と職業的尊厳を根本から否定し職業差別以外の何物でもないのです
今回の問題は2層構造になっています
- 職業差別——自衛官という職業を「貧困層の受け皿」と位置づける表現は、現役隊員と志望者への侮辱
- 国防軽視——志願者が減少し続けている現状で、入隊意欲をさらに削ぐ発言を国会でする意味が理解できない
この発言は「職業差別」と「国防軽視」の二重の問題を持つ
国会議員が公の場で絶対に言っていい言葉ではない
自衛隊の人材不足は、すでに深刻な国防問題になっている

自衛隊の志願者減少は数字の問題ではなく、日本の安全保障を直接揺るがす現実の危機だという事を認識してもらいたい
辞めた僕が言うの何ですが、自衛隊の充足率は年々低下しています
志願者が減る理由は複数あると思っています
- 少子化による母数の減少
- 民間企業との待遇格差
- 自衛隊のイメージ問題
政府は処遇改善を進めています
初任給の引き上げ、任期満了金の増額や営内居移住手当等——これらは志願者を増やすための施策です
だが、イメージの問題は数字では絶対に解決できないということです
「自衛隊は経済的に厳しい子がなる職業」という発言が国会で出れば、どれだけ処遇を改善しても、そのイメージが先行してしまいます
ここで一番伝えたいことがあります
自衛隊の人材不足は、国民全員の問題だということ
災害派遣で被災地に駆けつけるのは自衛官、有事に日本を守るのも自衛官
国会議員ではありません!!
その自衛官の数が足りなくなっていく現実を、どう捉えるか
「自衛隊は経済的に厳しい子がなる職業」という発言は、入隊を検討している若者に対して「やめておけ」と言っているのと変わらりません
議員という立場で、国会という場で、その発言をする
これが国防の観点から見て、どれほど無責任なことかを理解しているのか甚だ疑問です
この発言に対して求められるのは2つあります
- 発言の撤回と謝罪——現役隊員と志望者への職業差別的表現に対して
- 国防意識の再確認——志願者減少が深刻化している現実を踏まえた発言の責任
発言した本人だけの問題ではなく、そういった国会議員を選んでいる私たち側にも責任はあります
志願者減少が続く自衛隊に対して、入隊意欲を削ぐ発言を国会でする——これは国防問題として容認できませんし、選挙で必ずそういった人間を落とすことを我々一般国民は行うべきです
まとめ*自衛官を「貧困層の受け皿」と見る社会に、強い国防は成立しない
これまでの発言の問題をまとめると、
- 経済的動機で入隊する隊員がいるのは事実。だがそれを「経済的に厳しい子がなる職業」と括るのは職業差別
- 志願者が年々減少している現状で、入隊意欲を削ぐ発言を国会でするのは国防軽視
- 現役隊員の職業的尊厳を傷つけ、入隊希望者の減少につながる大きな問題発言
自衛官は、有事に命をかける職業です
経済的な事情があって入隊した人間も、訓練を重ね、任務を全うし、災害現場で泥にまみれて働く
その職業を「貧困層の受け皿」と表現することは、自衛官の覚悟と尊厳に対する、最大の侮辱です
ぼくはこの発言を、絶対に容認しない
色々言っているだけでは、読者も納得がいかないかと思うので、僕が自衛隊を辞めた理由も参考までに見てください☆
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