レンジャー訓練や水陸機動団などの経験をした、元陸上自衛官である僕がお悩み解決します！
・夜間の本番「警備・巡察・仮眠」
・朝の引継ぎと片付け「最後まで気を抜けない」
以上のお悩みをこのブロブでは解決していきます
「自衛隊の“当直勤務”って何してるの？」
自衛官を目指す人や、家族が知りたい質問の中でも特に多いのがこの疑問
当直は、駐屯地や部隊の安全を守るために昼夜を問わず行われる大切な任務です
しかし実際は、表に出ない細かいルールや独特の緊張感があります
この記事では、元自衛官の視点から“当直の1日”をリアルにお伝えします！
朝から始まる「引継ぎと警備準備」
当直勤務は、朝からすでに緊張感のある一日が始まります
当直勤務は通常、朝の７時前後に引継ぎから始まります
前日の当直者から連絡事項や異常報告を受け、勤務配置や担当区域を確認
その後、装備点検・鍵の受け渡し・連絡体制の確認を行い「駐屯地を守る準備」が整えます
日中はほとんどすることはありませんが、日本になにかあれば、もしくは部隊の隊員になにかあった場合は当直の出番が来たりします！
デスクワークも多く“警備＋庶務”の複合業務です
当直は引き継ぎこそ面倒なことは多いですが一度引き継いでしまえばやることはタンタンとこなすことが多く、あとは自衛隊が出動するようなことがなければ特に忙しくなるようなことはありません
朝の引継ぎから、当直の責任と緊張感はすでに始まっています
夜間の本番「警備・巡察・仮眠」
当直の本番は夜になります
ここからが“忍耐”の時間です(;´∀｀)
夜になると、駐屯地全体の安全確認がメイン任務に変わります
巡札（消灯から翌朝までに割り当てられた時間１～２回）があります
不審者・不審車両チェック
通信監視・警報対応
仮眠時間が設定されていても、緊急対応があれば即起床
体力だけでなく、集中力と責任感が問われる時間帯になります
当直幹部によりますが巡察は基本的に当直陸曹か当直幹部のどちらかが行くので、当直幹部次第では分けてくれる人、２回とも自分が行くパターンの人、２回とも幹部自ら行く人と組む相手によってしんどさも変わってきます
夜間は完全に睡眠をとることは難しく、責任感と緊張が続く中で、自衛官の本領が問われます
朝の引継ぎと片付け「最後まで気を抜けない」
勤務終了間際こそ、最後のチェックが最も重要です
夜明け前後に巡回や点検を終えたら、朝の点呼・引継ぎ準備に入ります（当直は半周交代が多い月～水曜、水曜～月曜）
記録簿や報告書の整理
鍵・装備の返却
新当直者への引継ぎ
ミスがあると、次の勤務に大きく影響するため、最後まで集中が必要です
勤務中も勤務明けも通常の訓練や業務が続くこともは通常なので、「働いても完全には休めない」のが当直の現実です
引継ぎは武器庫の鍵やその他の鍵関係、けっこう重要なモノを持っているので１つでも員数に欠損があってはいけません
当直勤務の最後は“気力勝負”すべての任務を終えて、ようやく交代が完了します
まとめ
今回は自衛隊の当直勤務を解説しました！
上記の流れを知っておくことで理解でき、準備も万端になります！
下記のリンクをチェックして、自衛隊の１日の流れも知っておきましょう！
自衛隊の当直勤務は、
朝：引継ぎと準備
夜：警備と巡察
交代日：引継ぎと片付け
という毎日24時間の連続勤務です
ただの夜勤ではなく、国家防衛の最前線に立つ“責任の重い任務”でもあります
当直を経験することで、隊員は「責任感」「判断力」「忍耐力」を身につけていきます
他にも外出する人の掌握や、武器庫点検、補給庫点検などすることは沢山ありますが、基本的には点検と駐屯地の主要個所の巡察などをして駐屯地内の安全と安心を守っています
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